チエコその3 チエコのおかしな頼みごと
僕 「はぁ?」
予想だにしなかったチエコの頼みごとに、僕は幾分間の抜けた声をあげました。
「何言ってんだコイツ?」という思いと、「何で俺が?」という思いの二つが同時に心の中で湧き上がります。
確かにジャンケンに負けてゴミ捨てという損な役回りに当たったチエコには同情しますが、でもやはりそんなのは僕の知った事ではありません。
そもそも掃除当番でもない僕がなぜ手伝わねばならないのか疑問です。

チエコ 「いいでしょ? 一緒にゴミ捨て行こう」
僕 「え、あ、いや・・・何で俺?」
チエコ 「いいじゃん、細かい事は気にしない気にしない」
僕 「俺、掃除当番じゃないし、部活に行かなきゃ・・・」
チエコ 「死なば諸共って言うでしょ」
どう考えてもこの場の状況に合致しないフレーズを口にして、チエコは側に置いていたゴミ箱の片方の淵に手をやり、もう片方の淵を僕に向けて差し出しました。
どうやら「さっさと持て」という事らしいです。
チエコの強気かつ半ば意味不明な舌鋒に会話のイニシアチブを悉く握られてしまった僕は、バカ正直にゴミ箱の淵に手を伸ばしてしまいました。
チエコ 「そうこなくっちゃ」
悪戯っぽいとも不敵ともとれる笑みを浮かべながらチエコはそう口にしました。
まんまと彼女の術中にハマってしまったようです。

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予想だにしなかったチエコの頼みごとに、僕は幾分間の抜けた声をあげました。
「何言ってんだコイツ?」という思いと、「何で俺が?」という思いの二つが同時に心の中で湧き上がります。
確かにジャンケンに負けてゴミ捨てという損な役回りに当たったチエコには同情しますが、でもやはりそんなのは僕の知った事ではありません。
そもそも掃除当番でもない僕がなぜ手伝わねばならないのか疑問です。

チエコ 「いいでしょ? 一緒にゴミ捨て行こう」
僕 「え、あ、いや・・・何で俺?」
チエコ 「いいじゃん、細かい事は気にしない気にしない」
僕 「俺、掃除当番じゃないし、部活に行かなきゃ・・・」
チエコ 「死なば諸共って言うでしょ」
どう考えてもこの場の状況に合致しないフレーズを口にして、チエコは側に置いていたゴミ箱の片方の淵に手をやり、もう片方の淵を僕に向けて差し出しました。
どうやら「さっさと持て」という事らしいです。
チエコの強気かつ半ば意味不明な舌鋒に会話のイニシアチブを悉く握られてしまった僕は、バカ正直にゴミ箱の淵に手を伸ばしてしまいました。
チエコ 「そうこなくっちゃ」
悪戯っぽいとも不敵ともとれる笑みを浮かべながらチエコはそう口にしました。
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